WEKO3
アイテム
{"_buckets": {"deposit": "97c149df-8231-461d-b4ff-fa520fda77aa"}, "_deposit": {"created_by": 1, "id": "62888", "owners": [1], "pid": {"revision_id": 0, "type": "depid", "value": "62888"}, "status": "published"}, "_oai": {"id": "oai:repo.qst.go.jp:00062888", "sets": ["29"]}, "author_link": ["621205", "621203", "621204", "621202"], "item_10005_date_7": {"attribute_name": "発表年月日", "attribute_value_mlt": [{"subitem_date_issued_datetime": "2008-11-21", "subitem_date_issued_type": "Issued"}]}, "item_10005_description_5": {"attribute_name": "抄録", "attribute_value_mlt": [{"subitem_description": "末梢血リンパ球に出現する染色体異常は、電離放射線の生物影響を検出するための最も鋭敏な指標の一つである。染色体異常は細胞分裂で消失していく不安定型と、細胞分裂を経ても娘細胞に伝わり残る安定型に大別できる。末梢血リンパ球は細胞分裂を休止したG0の状態にあるが、薬剤を添加して培養すると細胞分裂を誘導できることから、生体内の状態をそのまま反映した染色体異常の検査材料となる。不安定型の二動原体と環状染色体は放射線単独の影響を検出する指標となり、安定型の転座は環境変異原全体の影響を反映し、さらに発がんとも相関した指標になる。中国における高自然放射線地域(HBRA)の調査において、不安定型については、平均でバックグラウンドの3倍程度という非常に低い線量率の放射線の慢性被曝による放射線の影響を検出できている。ところが、安定型においては放射線の影響は観察できない。このような差異が生じた理由として、各個人が環境影響全体から受けた影響の方が放射線による影響に比べて大きく、放射線による影響が環境影響全体の変動の中に埋もれてしまったためと考えられた。これは、HBRAの疫学調査において、高自然放射線に起因する発がん影響が観察されないという結果をよく説明している。染色体異常は、低線量ではほぼ線量に比例して生じるものとされているが、報告された結果の多くは高線量からの外挿によって導かれている。実際に低線量域でそれを示した報告は少ないのみならず、10mGy前後の領域で下に凸を示すような報告もある。それらの先行研究における、幾つかの技術的問題点を勘案した上で、我々は10、20、40mGyを照射したヒト末梢血リンパ球について不安定型染色体異常頻度の測定を行い、ほぼ直線の線量応答関係を得ている。この線量応答係数を用いて環境変異原全体の影響を放射線量に換算し、放射線影響と環境変異原全体の影響の比較論議を行う。", "subitem_description_type": "Abstract"}]}, "item_10005_description_6": {"attribute_name": "会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等)", "attribute_value_mlt": [{"subitem_description": "新クロスオーバー国際シンポジウム、日本放射線影響学会 第51回大会", "subitem_description_type": "Other"}]}, "item_access_right": {"attribute_name": "アクセス権", "attribute_value_mlt": [{"subitem_access_right": "metadata only access", "subitem_access_right_uri": "http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]}, "item_creator": {"attribute_name": "著者", "attribute_type": "creator", "attribute_value_mlt": [{"creatorNames": [{"creatorName": "岩崎, 利泰"}], "nameIdentifiers": [{"nameIdentifier": "621202", "nameIdentifierScheme": "WEKO"}]}, {"creatorNames": [{"creatorName": "早田, 勇"}], "nameIdentifiers": [{"nameIdentifier": "621203", "nameIdentifierScheme": "WEKO"}]}, {"creatorNames": [{"creatorName": "岩崎 利泰", "creatorNameLang": "en"}], "nameIdentifiers": [{"nameIdentifier": "621204", "nameIdentifierScheme": "WEKO"}]}, {"creatorNames": [{"creatorName": "早田 勇", "creatorNameLang": "en"}], "nameIdentifiers": [{"nameIdentifier": "621205", "nameIdentifierScheme": "WEKO"}]}]}, "item_language": {"attribute_name": "言語", "attribute_value_mlt": [{"subitem_language": "jpn"}]}, "item_resource_type": {"attribute_name": "資源タイプ", "attribute_value_mlt": [{"resourcetype": "conference object", "resourceuri": "http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f"}]}, "item_title": "染色体異常から見た環境影響に対する放射線影響の大きさと個人差", "item_titles": {"attribute_name": "タイトル", "attribute_value_mlt": [{"subitem_title": "染色体異常から見た環境影響に対する放射線影響の大きさと個人差"}]}, "item_type_id": "10005", "owner": "1", "path": ["29"], "permalink_uri": "https://repo.qst.go.jp/records/62888", "pubdate": {"attribute_name": "公開日", "attribute_value": "2008-11-27"}, "publish_date": "2008-11-27", "publish_status": "0", "recid": "62888", "relation": {}, "relation_version_is_last": true, "title": ["染色体異常から見た環境影響に対する放射線影響の大きさと個人差"], "weko_shared_id": -1}
染色体異常から見た環境影響に対する放射線影響の大きさと個人差
https://repo.qst.go.jp/records/62888
https://repo.qst.go.jp/records/628880abb3504-0aa5-4cc3-8e7e-12e0f83a396a
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2008-11-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 染色体異常から見た環境影響に対する放射線影響の大きさと個人差 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
岩崎, 利泰
× 岩崎, 利泰× 早田, 勇× 岩崎 利泰× 早田 勇 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 末梢血リンパ球に出現する染色体異常は、電離放射線の生物影響を検出するための最も鋭敏な指標の一つである。染色体異常は細胞分裂で消失していく不安定型と、細胞分裂を経ても娘細胞に伝わり残る安定型に大別できる。末梢血リンパ球は細胞分裂を休止したG0の状態にあるが、薬剤を添加して培養すると細胞分裂を誘導できることから、生体内の状態をそのまま反映した染色体異常の検査材料となる。不安定型の二動原体と環状染色体は放射線単独の影響を検出する指標となり、安定型の転座は環境変異原全体の影響を反映し、さらに発がんとも相関した指標になる。中国における高自然放射線地域(HBRA)の調査において、不安定型については、平均でバックグラウンドの3倍程度という非常に低い線量率の放射線の慢性被曝による放射線の影響を検出できている。ところが、安定型においては放射線の影響は観察できない。このような差異が生じた理由として、各個人が環境影響全体から受けた影響の方が放射線による影響に比べて大きく、放射線による影響が環境影響全体の変動の中に埋もれてしまったためと考えられた。これは、HBRAの疫学調査において、高自然放射線に起因する発がん影響が観察されないという結果をよく説明している。染色体異常は、低線量ではほぼ線量に比例して生じるものとされているが、報告された結果の多くは高線量からの外挿によって導かれている。実際に低線量域でそれを示した報告は少ないのみならず、10mGy前後の領域で下に凸を示すような報告もある。それらの先行研究における、幾つかの技術的問題点を勘案した上で、我々は10、20、40mGyを照射したヒト末梢血リンパ球について不安定型染色体異常頻度の測定を行い、ほぼ直線の線量応答関係を得ている。この線量応答係数を用いて環境変異原全体の影響を放射線量に換算し、放射線影響と環境変異原全体の影響の比較論議を行う。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 新クロスオーバー国際シンポジウム、日本放射線影響学会 第51回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-11-21 | |||||
日付タイプ | Issued |