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海洋生物硬組織中への特定濃集に関する研究
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Item type | 一般雑誌記事 / Article(1) | |||||
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公開日 | 2016-03-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 海洋生物硬組織中への特定濃集に関する研究 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | article | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
沼子千弥
× 沼子千弥× 武田, 志乃× 及川, 将一× 武田 志乃× 及川 将一 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 生物は環境から必要な元素を濃集し (生体濃縮現象) 、欠乏に備えそれらを生体に 貯蔵する能力を進化の歴史の 中で発達させてきた。また元素の蓄積をより効率的に行 うた、 めに、溶液 よりも密度の高い固体化して蓄積する生体鉱物化現象は 、結石のような単純な 沈着から、貝殻や骨 開 歯・耳石のように体を保護した り特定の働き を助けるための機能を 発達させた硬組織まで、実に多様な事例をみることができる。特に耳石や鱗には樹の年輪 のような成長縞がみられることから、その生物が生息する環境の変動を記録した情報源と しても活用 されている。生物が健常状態でど のような元素をどのような器官に どのくらい 蓄積するかを知ることは、環境汚染に さらされた ときに生物がその影響を どのくらい受け ているかを議論するために必要であ り、本研究グループでは、有害元素の暴露を受けたモデルケースでの研究と併行して、生物が元来有する生体濃縮・生体鉱物化現象について研究を進めている。 特に近年は、福島の原発事故によ り発散された元素がどのくらい生物に蓄積されてい るかを、生体濃縮現象 と生体鉱物化現象を利用し 、モニタリングすることを検討してい る。 研究対象 としては、硬組織を常に形成しており移動性の低い貝類を選択し、その中でも特 に重金属元素を濃集する ことが知られているヒザラガイとワスレガイをターゲ、ツトに研究 を進めている。 二枚貝のワスレガイは、肝豚 と呼ばれる代謝器官に 、リン酸カルシウムをマトリクス とした細胞外頼粒を形成し、ここにマンガンや亜鉛な どの重金属を蓄積し無毒化を行って いる。この頼粒の薄片に対してマイ クロPIXE による定性分析と 2 次元元素マッピングを 行った ところ、主成分であるCa や Mg と置換する形で Mn, Zn, Fe, Sr が蓄積 されているこ とがわかった。また、MnC'2 や NdCb を添加した海水でワスレガイを飼育し、これらの元 素の貝殻や頼粒への取り込みについても検討を行った。 |
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書誌情報 |
放射線医学総合研究所技術報告書 巻 281, p. 3-4, 発行日 2016-03 |