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コンプトンカメラ国際動向とMT-GEI 開発 (Compton Workshop in IEEE NSS MICを受けて)
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Item type | 会議発表論文 / Conference Paper(1) | |||||
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公開日 | 2004-05-05 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | コンプトンカメラ国際動向とMT-GEI 開発 (Compton Workshop in IEEE NSS MICを受けて) | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_5794 | |||||
資源タイプ | conference paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
平澤, 雅彦
× 平澤, 雅彦× 富谷, 武浩× 平澤 雅彦× 富谷 武浩 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 近年、コンプトンカメラ関連の研究論文の発表が多く、それを受けてIEEE 2001 Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conferenceでは、Compton Workshopが開催された。MT-GEIは、次世代マルチトレーサー技術の一環として開発が進められている、マルチトレーサー用のコンプトンカメラである。主に約100 keV〜2 MeVの、広い範囲にわたる複数種のガンマ線源(マルチトレーサー)3次元分布の動きの画像化を目指している。 コンプトンカメラは、基本的には、前面検出器でコンプトン散乱され、その後、後面検出器で光電吸収される、ガンマ線の相互作用過程を利用する。 画像解像度の面を考慮すると、コンプトン散乱は、前面検出器内の運動する電子による散乱となるため、ガンマ線から検出器に一定のエネルギーが付与されても、その真の散乱角は推定散乱角から揺らぐことになる。さらには、検出器の有限のエネルギー分解能が、その真の散乱角をさらに揺らす。前者の角度揺らぎは、低原子番号検出器ほど小さく、また、散乱角が小さいほど小さい。後者の角度揺らぎは、散乱角40 deg前後が最も小さくなる。 画像明度の面を考慮すると、単位散乱角へのコンプトン散乱断面積は、散乱角30 deg前後が最も大きくなる(ただし、単位立体角へのそれは、散乱角0 deg近傍が最も大きい)。コンプトン散乱断面積の全断面積に対する比率は、低原子番号検出器ほど大きく、逆に、光電吸収断面積の全断面積に対する比は、高原子番号検出器ほど大きい。 以上の条件はさらに個々に、ガンマ線のエネルギーにも大きく依存し、検出器の選択・組み合わせとその配置が、利用目的に応じて多彩に検討・開発されている現状にある。その中でMT-GEIは、広いエネルギー範囲のガンマ線をカバーせねばならず、中庸を得た構成が先進の創意をもって開発途上にあるといえる。 コンプトンカメラは、基本的には、3次元ガンマ線源分布データを効率よく取得できることを特徴としている。また、MT-GEIでは複数種のガンマ線源(マルチトレーサー)3次元分布の動きの画像化が要求されている。そのため、大量データから3次分分布画像を高速で再構成する手法が必要とされる。 古典的逆投影法ではデータ量に比例して再構成時間が大きくなり、最尤推定法の方が有利であることが指摘されている。しかしいずれにしても、50 Mカウントのデータを1 G FLOPSの処理能力で約2日間かけて画像再構成するというもので、上記要求からは距離のあるものである。かなり荒い近似を用いる非古典的逆投影法が提案されているが、解像度に疑問が残る。 MT-GEI用に新たに開発を進めている部分散乱角逆投影法は、近似を用いず事前処理可能計算部分が大きいため、解像度がよく短時間で画像再構成が出来るものである。 |
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書誌情報 |
マルチトレーサー研究の新展開報告書 : 理研シンポジウム p. 115-117, 発行日 2001-12 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 理化学研究所加速器基盤研究部 |